建設業をされている方の中には、
「個人事業主でも建設業許可は取れるの?」
「一人親方だと難しいのでは?」
と疑問に思っている方も多いのではないでしょうか。
結論からいうと、個人事業主や一人親方でも、要件を満たせば建設業許可を取得することは可能です。
ただし、法人に比べてつまずきやすいポイントも多いため、事前にしっかり確認しておくことが大切です。
この記事では、初めて建設業許可を検討する方向けに、
個人事業主・一人親方の方が知っておきたいポイントを分かりやすく解説します。
1. 個人事業主・一人親方でも建設業許可は取れる?
建設業許可は、法人だけでなく、個人事業主でも取得できます。
そのため、
- 一人で仕事をしている
- 従業員がいない
- 法人ではない
といった理由だけで、許可が取れないということはありません。
実際に、一人親方で許可を取得している方も多くいらっしゃいます。
2. 建設業許可を取るための主な要件
個人事業主の場合でも、基本的な要件は法人と同じです。
主に次のような点を満たす必要があります。
2-1. 経営業務の管理責任者(いわゆる経管)
建設業に関する一定の経営経験が必要です。
例えば、
- 個人事業主として建設業を営んでいた期間
- 法人の役員として建設業に関わっていた期間
などが対象になります。
2-2. 営業所技術者等(旧:専任技術者)
一定の資格や実務経験が必要です。
例えば、
- 国家資格を持っている
- 一定年数の実務経験がある
などが該当します。
2-3. 財産的基礎
一般的には、自己資本500万円以上などの条件があります。
2-4. 誠実性・欠格要件
過去の違反歴や欠格事由に該当しないことが必要です。
3. 個人事業主がつまずきやすいポイント
個人事業主の場合、特に次の点で悩まれることが多いです。
3-1. 経験年数の証明ができない
「経験はあるけど、それを証明する資料がない」というケースです。
- 請求書
- 契約書
- 注文書
などが不足していると、証明が難しくなることがあります。
3-2. 書類をきちんと残していない
個人事業主の場合、帳簿や書類の管理が曖昧になりがちです。
しかし、建設業許可では、過去の実績を客観的に証明する資料が重要になります。
3-3. 自宅兼事務所が営業所として認められるか不安
自宅を事務所にしている場合でも、一定の条件を満たせば営業所として認められます。
ただし、
- 看板の有無
- 事業用スペースの区分
- 電話・郵便の受け取り体制
など、確認されるポイントがあります。
4. 法人化してから取るべき?そのまま個人で取るべき?
よくあるご相談のひとつです。
結論としては、状況によりますが、
個人で取得するのが向いているケース
- すぐに許可が必要
- まだ事業規模が小さい
- 法人成りの予定が未定
法人化してから取得するのが向いているケース
- 近いうちに法人化を予定している
- 取引先の要請がある
- 事業拡大を考えている
無理にどちらかを選ぶ必要はなく、将来の方向性に合わせて判断することが大切です。
5. 個人事業主でも許可を取るメリット
建設業許可を取得すると、次のようなメリットがあります。
- 元請からの信頼が上がる
- 大きな工事を受けられるようになる
- 取引の幅が広がる
- 仕事の安定につながる
特に最近は、「許可がないと取引できない」というケースも増えてきています。
6. 相談が増えているケース
実際のご相談では、次のようなケースが多いです。
- 元請から許可を取るように言われた
- 500万円を超える工事を受けたい
- 法人化と許可取得を同時に検討している
- 書類が揃うか不安
このような場合は、早めに方向性を決めておくとスムーズです。
7. まとめ
個人事業主や一人親方でも、要件を満たせば建設業許可を取得することは可能です。
ただし、
- 経験の証明
- 書類の準備
- 営業所の要件
などでつまずきやすいポイントもあります。
「自分の場合は取れるのか分からない」
「書類が足りるか不安」
という方は、事前に確認しておくことでスムーズに進めることができます。
建設業許可についてご不安な点がある方は、どうぞお気軽にご相談ください。

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