【建設業】主任技術者とは?

建設⼯事の適正な施⼯を確保するためには、施⼯する⼯事現場に、建設工事の内容に合致した所定の資格・経験を有する主任技術者を設置し、施⼯状況の管理・監督をしなければなりません。

主任技術者とは?

許可を受けた建設業者が、適切に工事を請け負うために、請け負った範囲の建設工事の施工の技術上の管理・監督をするために配置する技術者です。

建設業者は、請け負った建設⼯事を施⼯する場合には、請負⾦額の⼤⼩、元請・下請に関わらず、必ず全ての⼯事現場に施⼯の技術上の管理をつかさどる主任技術者を設置しなければなりません。

工事現場への常駐は必要とされていません。

主な業務内容

工事が契約内容や設計図書に基づいて正確に行われるように、現場での施工を管理します。

  1. 施工計画の確認・実施
    • 元請が作成した施工計画書等に基づき、請け負った範囲の建設工事に関する施工要領書等の作成
    • 元請等からの指示に応じた施工要領書等の修正
  2. 工程管理
    • 工事の進捗状況を管理し、予定通りに工事が完了するように調整
    • 工程会議等への参加
  3. 品質管理
    • 請け負った範囲の建設工事に関する立ち会い確認
    • 元請への施工報告
  4. 技術的指導
    • 請け負った範囲の建設工事に関する作業員の配置等法令遵守の確認
    • 現場作業に係る実地の技術指導

また、現場での労働者や関係者の安全を確保するため、安全管理も重要な業務の一部です。

  1. 作業手順の確認
    • 労働者が安全に作業できるように、適切な手順や方法を指導し、安全基準に従って工事を進める。
  2. 安全設備の設置確認
    • 足場や安全柵、標識などの安全設備が適切に配置されているかを確認
  3. 災害防止活動
    • 労働災害の発生を防ぐための予防活動や定期的な安全教育の実施

要件

  1. 一級国家資格者
    • 一級施工管理技士
    • 一級建築士
    • 技術士
  2. 二級国家資格者
    • 二級施工管理技士
    • 二級建築士 等
  3. 実務経験者
    • 大卒(指定学科)後3年以上の実務経験
    • 高卒(指定学科)後5年以上の実務経験
    • 10年以上の実務経験
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