【建設業】タイル、れんが、ブロック工事業とは?

タイル、れんが、ブロック工事業とは、建設業の許可が必要な29業種のひとつで、建物の外壁や床、仕切り壁などにタイル、れんが、ブロックを用いて施工する業種です。

この工事は、建物の強度や耐久性、デザイン性を向上させるために重要な役割を担っています。

目次

タイル、れんが、ブロック工事業の主な作業

タイル工事

建物の内外装にタイルを貼る工事で、主に装飾性や防水性、耐火性を高めるために行われます。

タイル張りは外壁や浴室、キッチン、床、玄関などに使用され、機能性と美観を向上させます。

れんが工事

れんがを積み上げて、建物や壁を形成する工事です。

れんがの温かみのある外観が特徴で、耐久性や耐火性、遮音性を持つため、住宅の外壁や庭の仕切り壁、舗装などに使われます。

ブロック工事

コンクリートブロックや石積みなどを使って、壁や構造物を築く工事です。

外構のフェンスや仕切り壁、庭や敷地の区切り、建物の外壁など、さまざまな場所で使われ、強度と耐久性が必要とされます。

タイル、れんが、ブロック工事業の許可が必要な場合

1件あたりの工事金額が500万円(税込)以上のタイル、れんが、ブロック工事業を行う場合、許可の取得が必要になります。

ただし、工事金額が500万円未満の場合は許可を取得しなくてもタイル、れんが、ブロック工事業を行うことができますが、必要な技術者や一定の施工基準を満たす必要があります。

許可は5年ごとに更新が必要で、定期的な監査や指導が行われる場合があります。

タイル、れんが、ブロック工事業の許可を取得する要件

タイル、れんが、ブロック工事業の許可を受けるためには、次の要件を満たす必要があります。

経営業務の管理責任者

経営者や役員の中に、過去5年以上のタイル、れんが、ブロック工事業の経営経験や、管理経験がある者が必要です。

専任技術者

専任技術者とは、事務所ごとに設置される技術担当者であり、資格と経験が求められます。

タイル、れんが、ブロック工事業では、建築施工管理技士タイル張り技能士などの国家資格、あるいは一定の実務経験が求められます。

財産的基礎または金銭的信用

一定の資産や資金の調達力を持つことが求められます。

具体的には500万円以上の自己資本があることや、金融機関の融資枠などです。

欠格要件の確認

許可を申請する事業者や役員に、法律違反による一定の欠格要件がないことも必要です。

これは、過去の法的なトラブルや行政の処分歴がないことなどを確認するための要件です。

許可取得の流れ

申請書類の準備

必要な書類や証明書類を準備します。

申請先の確認

都道府県知事許可または国土交通大臣許可(ふたつ以上の都道府県で工事を行う場合)が必要です。

申請と審査

書類審査が行われ、条件を満たしているか確認されます。

許可証の交付

審査が通過すると、許可証が交付されます。

タイル、れんが、ブロック工事業は、建物の外観や耐久性、機能性を左右する重要な工事であり、今後も建設業界で需要の高い分野です。

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